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2023.09.26

【秋田市新築注文デザイン住宅コラムVol.737】水害のリスクに強い家を考える①

秋田市で新築住宅をご検討中のみなさま、こんにちは(。・ω・。)

秋田市で洋風注文住宅を手がけている
秋田ホームのコラム担当 田中です。

今年の夏は、猛暑や大雨に苦しんだ夏でしたね。

気象庁が9月1日(金)に夏の天候のまとめを発表したところによると、
今年の夏は全国的に平年を大きく上回り、1898年から統計を開始した日本の平均気温偏差は過去最高を記録したそうです。

秋田でも7月14日からの大雨、9月19日からの大雨は記憶に新しい所かと思います。

これらの要因としては長期的な温暖化に伴い水蒸気量が増加し、雨量が増えた可能性があるとされているそうです。

7月の大雨では、住民からの情報などをもとに秋田市内で浸水したとみられる地区を取りまとめた結果、被害が推定される地域の住民は、およそ3万2000世帯だということです。

また国土交通省「河川事業概要2021」によると、2008年~2017年までの10年間に、約97%以上の市町村で洪水や土砂災害などの水害が発生しているそうです。

今の世の中いつどんな災害にまきこまれるかわからないとはいえ、
新築住宅が浸水する被害はできれば避けたいものです。

では、できるだけ水害の被害を最小限に抑え、住宅や私たち自身を守るにはどうしたら良いのでしょうか。

まず「水害」とは、大雨や台風などの多量の降雨によって引き起こされる災害の総称です。

洪水や浸水、冠水、土石流、がけ崩れなどが含まれます。

以前は洪水と言えば河川の氾濫などによるものが一般的でしたが、近年は局所的な豪雨の発生が増加しており、
コンクリートやアスファルトに覆われた雨水の浸水能力が低い都市部を中心とする
「内水氾濫(大量の雨などで排水がしきれず市街地が水に浸かること)」も数多く発生しています。

その為、必ずしも川や海から遠い所に新築住宅を建てたら安心という訳でもなくなってきました。

ではどこに建てたら水害リスクを減らせることができるのか知るためには、ハザードマップを利用しましょう。
秋田市の水害ハザードマップは下記ページを確認ください。
https://www.city.akita.lg.jp/bosai-kinkyu/1033802.html

また国土交通省による「ハザードマップポータルサイト」で閲覧することもできます。
https://disaportal.gsi.go.jp/

水害に関連するハザードマップは、「洪水ハザードマップ」や主に沿岸部で重要となる「高潮ハザードマップ」の他、
内水氾濫を対象とした「内水ハザードマップ」を作成している自治体もあります。

それらを見る際、チェックしておきたいのが「浸水深の目安」です。
浸水深とは、河川の氾濫などにより住宅が浸水した際に想定される深さを指し、ハザードマップに記載された浸水深を超える状況に陥った場合は避難を考える必要があります。

避難といえば安全性が高い別の建物へ移動する「水平避難」が一般的ですが、建物が浸水しているものの倒壊の恐れがない場合などは、
同じ建物の上の階へ移動する「垂直避難」が推奨されるケースもあります。
例えば、木造一戸建ての場合、想定浸水深が概ね1メートル以下の場合は1階から2階へ、3階建ての場合は想定浸水深が概ね3メートル以下であれば1・2階から3階へ、
「垂直避難」することも選択肢のひとつとなるでしょう。

ハザードマップをチェックするだけで満足せず、該当エリアで過去にどのような水害の被害があったのか調べることも大切です。
また、実際の土地を歩いてみることで、どこが低地なのか、坂が多いエリアか否かといった情報を体感することができ、その土地の理解がより深まります。

次回は家づくりをする際に考えるべきポイントを紹介していきたいと思います。

 

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